お恥ずかしい話をひとつ、自分の個性を発揮できそうな設計が消えてしまった話。
これだけ結論的な書き方をすれば、もう言わずもがな・・・
今年の7月にある小規模の福祉施設の設計に入りましたが、何とかなるだろうと掛かってみたものの仕事量の多さと、契約期間の短さに追いまくられていました。
周囲の人の協力は得られたものの、やはりスピードを上げるには自分でこつこつと描くのが一番ということに気がつき、それからは毎日徹夜をひとりで続けていました。
残念なことにその裏返しは他の仕事への気配りの欠如・・・なんです。
関係者の方が読まれていたなら大変失礼な発言になってしまいます、ごめんなさい。
確かにこの設計の中身は自分なりに把握できて今となれば収穫ある内容の仕事であったかもしれませんが、大変後悔する出来事が起きてしまいました。
それは依頼主の希望する期限に着手できなかったがために、工期がズレてしまうことがハッキリして工事業者の設計施工に切り替えることになってしまったことです。
残念な出来事ではあったものの、今にして思えば、慌てて設計してしまうくらいならばかえってこの方が良かったようにも思います。
振り返ってよく考えてみれば、時間的余裕というよりも、もし中途半端の設計になっていたらという・・・後悔のほうがズッと大きい理由です。