ハードで重いバックミュージックに乗せて聞こえる透明感のある歌声、シンプルでダイレクトに伝わってくる詩。
昨日不慮の事故で無くなった坂井泉水さんの詩は自信も言ってみえたように、歌詞を大切にした歌声はバブルの崩壊にあえいでいた時代を清涼感で包んでくれていたようにも感じました。
私の世代でも車の中には彼女の歌声の詰まった「カセットテープ」が何本もあり、まだ最近も楽しんでいました。
詩を大切にする、言葉を大切にするということは設計にも言えることです。
果たして自分の住まいがどのようになってゆくのかを知る場でもある設計打ち合わせでは、どのような言葉を使えば意図が伝わるかを考えさせられる場でもあります。
職業の癖でしょうか、つい理屈っぽく専門的になりすぎてしまう説明を、坂井さんの詩のようにシンプルに確実に伝えたいものです。
何年たってもうまく伝わらないものです。