公共工事の入札辞退者が300件以上?

今日、日曜日の朝に見た国営放送の特集番組です。

愛知県で話題になった公共工事の談合問題に関連して、公共の工事予算が毎年減少していることもあり、入札辞退者が相次いでいるということに関して、その原因と対策事例を特集していました。

過去の入札では予算の提示も無いまま入札をされていたのですが、最近は工事予定金額をあらかじめ公示されているのが多くなりました。(最近の経験では予定の金額さえ公示せずして行われたことがありましたが、何か統一感のない考え方です)

番組の中に現れた建設会社では、提示された予算で赤字が出ないかを検討のうえ、赤字になるという結論にもかかわらず役所との関連もあり、予算よりちょっと低い札を入れられました。

さらに低い落札者があり、結果は入札できなかったのですが、「赤字になると分かっている工事を粗悪工事に震えながらやるより、落札せずに済んだだけでも良かった」という感想でした。

経営的な事情は各社各様でしょうが、公共工事の受け側の姿勢はこれでいいように感じました。(・・・当たり前のことを言っていても当たり前に聞こえないのが笑えてしまいます)

経営的技術的に自信のある会社がいわゆる「頑張れば」いいのです。

公共工事の「おいしい」ところを守ろうとする既得権や団体の存在が工事を粗悪なものにしていると考えたほうがまともです。

設計の立場での入札でも同じです、だだ予定の予算と工事の内容をしっかり伝えないまま、短期間で稲妻のように実行される入札に出くわすと、どこかで不協和音を発している音源の存在を感じます。

それが大人の世界だと言った人がいましたが、どこに大人の世界があるのでしょうか?・・・大人のほうが子供っぽいですね。


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