面白い いえづくりブログは?




設計者として本音で語れるブログが一番参考になると信じていますがどうなんでしょう?

建築主本人やハウスメーカーの元営業マンさん、結構カウント数を上げているブログに出くわすのですが。

建築主ご本人のブログは、失敗談や迷いが露骨に語られてあって「そうじゃないんだよ~」と設計者としては歯痒い思いや哀愁を感じてしまう。

ハウスメーカーの元営業マンさんのそれには、本音で裏話が語られていて建築主ご本人にとってはちょときつくて設計者までも不信感を持たれてしまいそう・・・

ブログは所詮読まれる人の自己責任で・・・とはいうものの不安を覚える内容が溢れています。

やはり設計者は本物は何かを語るのが、設計と監理のセットによるいえずくりを分かりやすく説くのが本来の姿かな・・・・とまあ平たく言えば癒し系の内容で大人らしいデザインと性能がいいのでしょう。(カウント数は上がらないかも知れませんが)

作る楽しさ、住まう楽しさ



どんな仕事も楽しいばかりで終わることはありません。

苦しみが伴うからこそ楽しみもひとしお感じられることもあります。

また常に楽しさを感じながら仕事をすることは出来そうで出来ないことです。

ところが、好きでやっていることであったり、一回でもその仕事の醍醐味を感じているとちょっとした苦しみも難なく乗り越えて、知らず知らずのうちに面白さを感じてしまっているという場面にも出くわします。

それは永年同じ流れの中で身を浮かべているせいかも知れません。

そんな経験の中から最近感じることの一つに作る楽しさがあります。
しかしそれは作る側、設計者のエゴでしかないのかもしれません。

そのエゴは建築主にとっては必ずしも悪いことではなく有益なことのほうが多いのは確信を持っていますが。

さらに住まう側の建築主は住まうことのほうが当然のように興味が強いはず。
技術的な内容をマニアックに追求してみたい方もいらっしゃいますが、やはり住まう楽しさに興味が強いのは逆に住まう側のエゴ。

そのことにどれだけ思いを馳せて共感できる設計者でいられるかは、多くの経験を積み重ねてゆき、一つ一つの設計経験を丁寧に点検できなければ到達できないようです。

設計のプロと思えるにはそんな考え方の道筋に乗っかっていないと無理なのかなと・・・・・

構造計算は何のため・吹き出した計算書偽造問題・その2


テーブルランプ アクア


ここのところ、某流通センターの構造計算をすすめています。

面積は1800m2位ですが、構造はいたって単純、どちらかといえば意匠屋の私にも計算ソフトを使えば出来てしまう内容のものです。

昨日の新聞ネタは姉歯さんが偽装の事実を認めたとか何とか。
かの不動産屋の元気のいいおじさんはどんなんになったの?

ハッキリさせてもらわないと今日やらなきゃならない計算をすすめる気にもならない・・・のです。

何故って?

民間の審査機関さんは審査の再計算に2ヶ月欲しいとのたまう始末。
確認申請がおりるまで3ヶ月待って欲しい・・・なんて社長さんに言えますか?

同じ立場の経営者としては「とてもじゃないけどそんなに待ってちゃビジネスチャンス逃しちゃう」と断ってもらっても仕方がないと同感してしまいます。

何なんでしょうね、この歪み、捻れ。

かの事件は設計者が施工者に使われたことからおかしくなったんです。

設計者の独立性をもっとハッキリ法的に位置づける必要を感じます。

設計監理をもっと分かりやすく伝えたい


テーブルランプ アクア


最近、地元の某新聞にも書かれていました、・・・・自分の住まいを設計事務所に託す「いえずくり派」が増えてきている、云々という記事。

これはネットを利用して自分の作風をアピールする若い設計者(私は若くないかも)が増えてきていることも理由のひとつ、例の事件依頼世の中の関心を集めているのも原因。

ただ某新聞社の記事の中にも設計料が工事費の1割から1,2割と唱ってあり、さらにそれが近づきがたくて、設計事務所に依頼したいのはやまやまだが手が出ないという現実も存在すると。

実はある方からいただいたメールの中にも「もっと分かりやすい設計料の表示はないか?」とのありがたい提案がありました。
設計料を安くするからご依頼下さい・・・・といってしまえば何でもしますの業者感覚で面白い仕事にはならないし魅力が半減するのではないでしょうか。

(工事費の1割という設計料は、実はこの地方(岐阜県西濃)ではあまり存在しない話しではあることもついでに付け加えておきます)

仮に1割の設計監理費を払ってでも依頼をもらえる魅力を持ち合わせる努力をすることが一番まともな道ではあるのですが、(団塊世代よりもちろん若いのですが)経験を積んできた設計者としては、やはりネットを利用して、より分かりやすい設計監理費の使い道を公開、説明をする書き込みをしてみようと考える今日この頃。