コンクリートとコンクリートは仲が悪い


テーブルランプ アクア


簡単そうで簡単でない、くっつきそうでくっつかない、そんな物事は人間関係に限らず建築の世界にもたくさん例があります。

だから世の中面白いという見方もありますが、これがコンクリートとコンクリート、コンクリートとモルタルという関係になりますと、ほとほと現場で困ったことが出てきます。

基礎の強度を落としてしまい意味をなさないベースと立ち上がりのくっつかない二度うちコンクリート。

土間コンクリートとくっつかずに浮いてしまったモルタル金コテ、オマケに目地を忘れてビシビシ入ったクラック。

私たちが若い頃は左官工事がたくさんあって、モルタルとの付き合い方に注意をしたものですが、今の若い建築士はそれを軽視しすぎる。

「理屈はどうあれクラックは絶対入るから目地を入れなさい」の忠告を無視して知らん顔。

悲しいかな感覚と経験で顛末が分かってしまうモルタル世代とでも言いますか。

案の定、失敗。

同時に勉強には素直さと謙虚さが必要であることを覚えて欲しいものです。

コンクリートとコンクリートがくっつかないほうの話しは笑い事ではない恐ろしい構造事故にも繋がってしまうことが身にしみるにはつらい経験をする前に勉強しろよ!

今日は分かる人には分かる話でした。

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