作る前に見ておくことの大切さ、面倒くささ??!!

バスの入り口の幅は広い方が良いというより自分の生活習慣や体形に合うかが重要です、諦めずに自分自身で触れてみると多くの発見があります。
気が付いて頂いてありがとうございます。以下はそんなメールでした。
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9日はお忙しい中ありがとうございました。
システムバスについて、帰宅してから2枚引き戸の開口寸法をカタログで見てガック
リ。私の確認ミスですが65cmでは狭すぎていけません。
やはり3枚引き戸がいいのですが、そうなると浴室の向きが変わり屋根とかも変わり
大変な事になるんですね。良い方法はあるでしょうか?
私はキッチンよりお風呂が大事で、一番「しあわせ」って感じる時間を大切にしたい
と思っているのですが・・・    年をとっても・・・

つくづく家作りって大変だなと思っています。

キッチンにしても同じメーカーで家電収納・カウンターを揃えようとすると寸法が合
わない、引き戸じゃない。何故こうもメーカーによって違うの?
違って当たり前でそれぞれ特色があるんでしょうね。開き戸の方が取りやすいのかな
?タカラって種類がないのかな?  
わからなくなって頭が痛くなってきます。

年老いて麻痺のある体か、車椅子に乗っているかどうかなんて分からないのですが、
少しでも自立ができる生活を送りたいと思っています。
色々わがままばかり言って申し訳ありませんが、今後ともよろしくお願いいたしま
す。

キッチンとユニットバスの見学そして吹き抜け



今日は小生の返信メールですので、原文そのままを載せています。

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おはようございます、昨日はありがとうございました。
昨日の打ち合わせの中で、ちょっと説明が不足していたように思う点を補足させて頂きます。

1.システムキッチン、システムバスの見学について

過去に採用の経験のある中ではご説明したヤマハとクリナップの特徴が対照的で、どちらも一長一短ありますが、機能はクリナップ、デザインはヤマハというのが、少々乱暴かもしれませんが、印象としてあります。
他に、浴室の件でお話のあったような現場でのシステムキッチンの注問製作ということも経験がありますが、やはり製品の耐久性とか製品保証という点で問題が残ります。
見学に行かれるようでしたら以下に岐阜ショールームの住所と電話番号を記入しておきます。
「ショウルーム」というのはどこも強引な売り込みはしないようですが、すべて定価表示がされていますので、びっくりされずに内容をよく聞くほうに集中されると良いと思います。
たぶん、両方とも、「すぎはら設計」を覚えていてくれると思いますが・・・
(もし行かれる日程がはっきりするようでしたら、ご連絡いただければ、説明してくれる人を待たせておきます。)

ヤマハ岐阜ショールーム
〒500-8367 岐阜市宇佐南1-1-13・・・・岐阜銀行本店の通り
TEL. 058(275)1605

時間 9:30~17:30 ※定休日:水曜日
http://www.yamaha-living.co.jp/gifu/index.html ・・・地図

クリナップ岐阜ショールーム
tel058-275-6533
笠松病院ならび ●営業時間  AM 10:00~PM 5:30
●定 休 日  水曜日(夏季、年末年始休日等有り)

http://www.cleanup.co.jp/show/tokai/gifu.htm ・・・地図

2.吹き抜けについて

吹き抜けというのはどうしても「贅沢」という印象があると思いますが、一頃の玄関に設けた、良くハウスメーカーが、得意としていたパターンの影響が残っているようです。
今でもときどき見かけることがありますが、あれは確かに「居間」の吹き抜けに比べると無駄があり、私も賛成しません。
ご存知かもしれませんが、私の事務所が一部吹き抜けになっています。
住宅とは用途が違いますが、毎日12時間以上お世話になるわけで、ほとんど気分的には「居間」のような存在です。
過去に勤めてくれた若い子たちが、面接のときに「こんな気分のいい事務所は初めてです。」と言ってくれました。
(ほとんどの設計事務所が吹き抜けなんてないようです。)
自慢話をしているのではなくて、居間の天井が高いことは、気分的にリラックスさせてくれるようです。

つまり、施主さんにとって未経験のことだけに冒険かもしれませんが、
結果的には、新鮮な気分させてくれる要素として吹く抜け空間を作ることは、決して無駄ではなく、自分たち家族の住居を創ったという充実感を味わえる大切な要素といえると思います。
例として、「・・・・邸」の気分のいい階段室は、空間がタテに吹き抜けているから実現できたのです。

もちろん、風通しを良くして、断熱に留意すると、省エネ効果を期待出来、電気代の節約にも繋がることと思います。
本当はこのことの方に期待たいのです。

そして、部屋数の点については、また次回ご意見を頂いてから、工夫してみようと考えています。

————————————————-
(株)すぎはら設計    杉原 寛
arhiro@grn.mmtr.or,jp
              http://www.grn.mmtr.or.jp/~arhiro 
     岐阜県揖斐郡揖斐川町脛永908番地の1
              tel : 0585-22-1035
fax : 0585-22-2105
————————————————-
            

設計の何にポイントをもってゆくか

今回のメールの内容は充実しています。
建築主ご本人が何に重点を置いて欲しいかを気がつかれようです。
こんな気持ちを持って頂けると設計屋冥利につきます、ちょっと満足な気分でした。
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9日はお忙しい中ありがとうございました。
システムバスについて、帰宅してから2枚引き戸の開口寸法をカタログで見てガック
リ。私の確認ミスですが65cmでは狭すぎていけません。
やはり3枚引き戸がいいのですが、そうなると浴室の向きが変わり屋根とかも変わり
大変な事になるんですね。良い方法はあるでしょうか?
私はキッチンよりお風呂が大事で、一番「しあわせ」って感じる時間を大切にしたい
と思っているのですが・・・    年をとっても・・・


つくづく家作りって大変だなと思っています。ほとんど主人に任せきりなので、こん
な事を言えないのですが・・・
キッチンにしても同じメーカーで家電収納・カウンターを揃えようとすると寸法が合
わない、引き戸じゃない。何故こうもメーカーによって違うの?
違って当たり前でそれぞれ特色があるんでしょうね。開き戸の方が取りやすいのかな
?タカラって種類がないのかな?  
わからなくなって頭が痛くなってきます。

年老いて麻痺のある体か、車椅子に乗っているかどうかなんて分からないのですが、
少しでも自立ができる生活を送りたいと思っています。
色々わがままばかり言って申し訳ありませんが、今後ともよろしくお願いいたしま
す。
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いつかは誰でも年老いてゆくもの、それを受け入れる余裕のない家創りは竣工後の数年で後悔が始まる気がします。

昨日の打合せの延長戦・・・・解らないことは何でも訊いてみましょう

設計打合せでは疑問点がたくさん出るものです。
設計者はなるべく多くの視点で見つめ直すように努力はしていますが、それでも建築主さんは、こちらが思いもよらない想像外の思いをいだいていらっしゃることは良くある話しです。
以下の質問も、本人にとっては「こんなことは出来ないだろう」と考えてみえたようですが、こちらにとっては「もちろん大丈夫です」ということです。
・・・・・・・・・・・・・・

本日は長時間ありがとうごさいました。
 キッチンの西側収納家具について開閉は引き戸式の物としたいと考えています。
タカラでは,開き戸式と思われますがサンウェーブとクリナップの方には、引き戸の
物があり、収納家具については他製品を選びたいと思うのですが別々にすることが出
来るのでしょうか?


 サンウェーブ マルチストッカー
  高さ 235cm
  間口 120cm → 図面のサイズです
  色 J0B9(アイス)

                              /////

・・・・・・・・・・・・・・

ご本人が探されたお気に入りの家具は竣工後もたいへん重宝なものです。

キッチンに迷うのは幸せな証拠



キッチンなどは迷われるのが当然です、ショールームでは自社の特徴はよく説明できても、お客様の気持ちまではなかなか汲み取れないものです。・・・・・・・・・
そんなある日にいただいたメールです。
・・・・・・・・・・

いつもお世話になりありがとうございます。
15日に名古屋に主人と行き、ナショナル・タカラ・サンウェーブ・INAXの
ショールームを見てきました。
ナショナルのショールームは広く、床の色も色々あってどんなのがいいのか参考に
なったように思います。
お風呂もトイレも会社によって色々特徴があり、見ているうちにどこがいいのかわか
らなくなりました。
キッチンは私より主人の方がこだわり強く、270cmじゃないとまな板が置けない
とか言い出しています。食洗機をどうするか・・・etc
 もう一度間取り図を見て家族で話し合い,玄関のドアですが引き戸でお願いできな
いでしょうか。車椅子が入るだけのスペースがないと言われてしまいましたが何とか
ならならないでしょうか?ドアより引き戸がいいのですが・・・よろしくお願いしま

                            //////

・・・・・・・・・
完成してから後悔しないためには面倒でも良く見てまわることです。
そして大切なのは、小生たちのような設計者の視点や意見を聴きながら気持ちを整理しながら・・というのが知恵ではないでしょうか。

具体的な質問をあれこれお訊ねしながらのプラン作成

ある日の質問に対する返答メールです。・・・・・・
・・・・・・・・・・・

4日は、お忙しいところをありがとうございました。
見学させていただいてお宅は、皆ため息の出るお家ばかりで正直なところ、私どもの
ようなローコストの家では?と二人して顔を見合わせております。
次回の日付は、当方の間違いで申し訳ありません。6月17日に訪問させていただくつ
もりです。
また、6月中には契約書を結びたいとも考えております。

さて、ご質問の返事ですが・・・・
1.木材のヒビについては、耐久性に問題が無ければ特に気にしません。

2.境界から建物の距離については、特にありませんが北側の家の日当たりが悪くな
るのがちょっと気になります。

3.神社について、落ち葉・祭事などは分かりません。

4. 二階の音が響く事の関しては、防音仕様にしてもなお響くのであれば、そうい
うものとして慣れていくと思います。

5.家族の趣味は、これといってないですが主人は映画鑑賞。息子二人はテレビゲー
ム。娘と息子はパソコン。それと娘は時々、・・・・       
      を して出かけることがあり、アニメ も少々描き、外大の英米
語学科ですが最近ベトナム語を覚えだしています。私は、最近携 
帯 電 話を買い換えてからメールに凝っており、暇さえあれば友達にメールをしてい
ます。あまり家作りには関係ないですが・・・

6.入浴時間は、バラバラです。娘が一番遅く、バイトから帰ってから入ると11時半
過ぎになります。

7.バリヤフリーについては、将来的に車椅子を使用することを考えて行きたいで
す。玄関の床からホールの段差は、車椅子で上がれる
くらいであれば段差があっても良いかなと思います。トイレは1坪。お風呂は
1.25坪。廊下幅1m。

8.サッシはよく開閉します。

9.敷地の南側に菜園を作りたいと思っています。

10. ペットは飼いたいとは思っていますが、これといって決まってはいません。
猫は飼うつもりはありません。

11.家族の(変な?)趣味は5と同じです。

12.水周りは将来的にやり直したりする事が考えられるので、その時の工事の際区
別しておいた方がやり易いのではと考えたからです。
それと調理の臭いが他の部屋に行かないほうが良いと思います。

収納については、見学させていただいたお家のように出来ればいいなと思い
ました。

以上、不十分ではありますがお返事まで・・・
17日もまたよろしくお願いいたします。

・・・・・

といった返信をいただきました。
こんなやりとりを何度も繰り返しながらプランは固まってゆきます。

住宅資金融資も有利なものを見つけましょう



杉原様

  先日は忙しい中、ありがとうございました。
翌日、早速金融機関へ相談に行ってまいりましたところ、何とか必要な資金の融資が
受けられそうな返事をいただきました。
しかしながら、二世代返済であるため、19歳の息子が20歳になる来年3月末以降でな
いと、実質的融資が行えないとの事でした。
又、県庁の基盤整備局住宅課まで出向いてお話を伺ったところ、五年間に限って最高
1.5%までの利子補給も受けられることがわかりました。年間にすると5万円程度、総
額25万円ぐらいになるとの事でした。
さて、6月の訪問は4日(火),14日(月),23日(日)の3日間を予定しております。杉原さ
んの都合の良い時刻等をお知らせくだされば幸いに存じます。
                        -まずは報告まで-

追伸
  杉原さんに御願いしている基本計画、作成に関して、当方にまだ何か質問がござ
いましたらお尋ねください、お待ちしております。
私供も、息子が中心となり敷地内の配置や建物の間取図などを最近作ってみました。
私供なり、気に入った内容のものですが杉原さんの提案される物と比較してみたいと
今から楽しみにしております。
それでは、今後ともよろしくお願いします。
                          5月28日

・・・・・融資の件ですが、これに対する返信は以下です。・・・・・

おはようございます、先日はありがとうございました。

住宅金融公庫の受付についてですが、
現在6月10日までの受付期間中ですが、仮に今回分の申込をされてとしますと
受付決定後に金融公庫側で設定される設計審査の提出締切日が夏から秋頃になってしまうことになろうかと思います。
つまり、設計図がその締切日までに完成しなければならなくなり、工程に無理があります。
今回の銀行さんとのご相談は融資額の確保できる上限や内容など全体像を掴まれるようにされてはどうでしょうか。
もちろん、それにも揃えるべき書類を提出することになろうかと思いますが。

ご予定の通り、年度内の設計審査合格を目標とされるのであれば9月の正式申込が
ちょうどいいタイミングではないかと考えます。

あわせて公庫金利上昇の気配などお聞きになってはどうでしょうか。

                          以上

————————————————-
(株)すぎはら設計    杉原 寛
arhiro@grn.mmtr.or,jp
              http://www.grn.mmtr.or.jp/~arhiro 
     岐阜県揖斐郡揖斐川町脛永908番地の1
              tel : 0585-22-1035
fax : 0585-22-2105
————————————————-
            

お会いして人間性をお互いに教え合いましょう

杉原様

先日は、どうもありがとうございました。
次の機会には、家に対する私供の願いを箇条書きにしたもの及び土地の見取り図を持
参したいと考えております。
妻と私の休日の調整がつきましたら御連絡申し上げますのでその際はよろしくお願い
致します。

まずは返信まで
              ///////

・・・・・・・・ご返事は以下です。

/////// 様

昨日はご来社ありがとうございました。

///様のように、ご自宅の建築に際して、
いろいろと見識を深めようと努力される方が、ますます増えているように思います。

それだけ研究熱心な方が増えているのも事実ですが、
悪質な業者の存在や、手抜き工事を大袈裟に報じるマスコミの影響が大きいようにも思えます。

しかし、私がこれまで手がけてきた住宅を創ってくれた工事屋さんは、みんな良心的に真面目に創ってくれました。
竣工後もメンテナンスを嫌がらずにやってくれています。

やはり、これは施主さんと工事業者の信頼関係がしっかりしていたから、また工事もステップを丁寧にこなしてきたからだと信じています。

創る過程が丁寧であれば、何も保険なんてかける必要もないようです。

「住まい」を創ることは一生の大事業ですから、楽しみもさることながら、苦しみも伴います。

当然ですが、設計事務所は創る建物のハードの内容については、施主さん以上にまた工事業者以上に知識や思い入れをもっていますので、いろいろな条件を満たすべく努力することと思いますが、同時に施主さんの精神的負担を和らげてあげるのもひとつの役割のように、ここのところ何年かの経験から思います。

                                   とりあえず、ご挨拶まで。
                                           ありがとうございました。

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(株)すぎはら設計    杉原 寛
arhiro@grn.mmtr.or,jp
              http://www.grn.mmtr.or.jp/~arhiro 
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fax : 0585-22-2105
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・・・・・文章は時間を経て読み返すとちょっとくすぐったいですね?
そんな経験ありませんか。

「とにかく一度会ってみようかな」どんな人間関係も始まりがなければ終わりもない

name=
email=
homepage=
seibetu=male
age=50
note=他の事務所のHPにくらべて見やすく、おっというような感じでした。
現在、いろいろな事務所を見て回っている状況ですが、こちらの事務所にももしかするとお邪魔させていただくかもしれません。それにつきまして事務所の場所を教えていただきたいのでメールにてだいたいの地図の送信をおねがいできますでしょうか。
必ずお伺いするとは現段階では申し上げられないのですが、場所だけでも知っておきたいので宜しくお願いいたします。
submit=送信

・・・・・こんなメールがホームページのフォームから送信されてきました。
返信は以下です。・・・・・

はじめまして、杉原と申します。
ホームページを見ていただきまして、またさっそくのメールを頂きありがとうございました。
一般的に、敷居の高いイメージのある設計事務所の仕事が、住宅を創る皆さんにとっても近い位置に居て理想の建物をつくるには良い選択肢であることを知って欲しいと思い立って作ったページです。
最近、中身を更新して充実させました、この日曜日にアップロードしたばかりなので不備な点が残っていますがまた一度覗いてみて下さい。
お尋ねの件、「COMPANY」の会社紹介の中で地図がリンクされております。
                   取り急ぎお礼まで・・・・・
—————————————–
(株)すぎはら設計    杉原 寛

     岐阜県揖斐郡揖斐川町脛永908番地の1
tel : 0585-22-1035
fax : 0585-22-2105
—————————————–
            

山あり、谷あり、それもみんな引き受けてもらえるものなのかが不安なんですよ

・・・・・返信メール引用させていただきます
>
>  大変丁寧なご返事を頂きまして、ありがとうございます。

こちらこそありがとうございました。

>  正直なところ、株式会社であられることや、大きなコンペで賞をお取りになって
> いらっしゃることなど、私共がいきなりメールをしてお返事をくださいとお願いし
> て
> 良いものか不安でした。ですからお返事、大変嬉しかったです。

実は株式会社とはいっても 吹けば飛ぶよな会社ですし、コンペの応募も趣味の傾向が強いです。

>  ホームページは、隅々まで拝見いたしました。

ありがとうございます、隅々までなんてちょっと恥ずかしいですね。
文法的におかしなところがたくさんあったのではないですか。
ただ自慢なのは、プロの方にお願いせず、格好にこだわらずに自分で自分自身のことばで作ったことです。

>  実は、契約して決まったと思っていた土地が、昨日、売主側の事情で一晩のうち
> に
> いわゆるドタキャンになってしまいました。私共もショックでしたが、今は気をと
> りなおし、
> また一からやりなおしだと気持ちを引き締めています。
>  このようなわけで、先日は、後々具体的なお話や質問をさせていただけると思っ
> て
> メールを出させていただいたのですが、今の私たちにはまだ夢しかありません(笑
> )。

それは残念でした。
しかし建てたい家のイメージを固めつつ、そのイメージに合う土地を探してゆくほうが、より理想に近くなるでしょう。
土地が先に与えられていると一定の制約に縛られざるをえないことがあります。

>  ホームページを拝見しますと、和風の設計例がたくさん紹介されていますね。
>  私(夫)のほうは、和風洋風あまりこだわりがないのですが、妻は洋風建築をか
> なり
> 気に入っています。それも、東急ホームという会社がやっている「ミルクリーク」
> とい
> うシリーズのデザインが大のお気に入りのようです。
>  私共は以前は埼玉県に住んでおりましたが、各務原に来てから、巷に数多く存在
> する
> 凝った作りの洋風建築に驚いています。しかしそのほとんどは、洋風といってもど
> こ
> かしら和洋折衷で、「ミルクリーク」のように、アメリカの風まで感じさせる洋風
> 建築は
> あまり多くないなあと感じます。
>  妻の希望をかなえるとしたら、かなり雰囲気にこだわった洋風にせねばならない
> と
> 思うのですが、杉原設計さんとしては、どのように思われますでしょうか。

逆に質問したいのですが、いわゆる「和風」と「洋風」の分岐点はどのあたりなのでしょう。
心配するのは、かなり表面的な部分で和風、洋風を決めておられないでしょうか?
住宅というのは、雰囲気を楽しみながら創ることももちろん大切なことですが、
自分たち家族が生活してゆく上で、どんな家が楽しいか、
時間軸で、10年先、20年先の家族の状態を想像したり、家の中での自分たちの動きを想像してみて下さい。

目に映る形、外観や内装というのは、どのようにでもなると言っても過言ではありません。

また、モデルハウスを見て回っている方は、自分たちの理想とする生活を目の前にある家(モデルハウス)に
合わせようとしまわれる傾向があることです。
何も自分たちの将来を、今、目の前にあるモデルハウスの造りにあわせてあげる必要はないのです、
それこそメーカーのコマーシャルの思うツボですし、実際もっとプランには自由度があります。

>
>  ミルクリークが気に入っているのならばそれを建てればよいのでしょうが、実は
> 私(夫)としては、外断熱に大いに合理性を感じています。また、家の外よりも中
> に
> 夢を多くもっていまして、ありきたりの設計ではどうも満足できないのです。中で
> も、
> もっともそうしたくないと思う間取りが、中央に階段があって、それを2階に上が
> ると
> 階段から放射状に子供たちの各部屋がある、というような家です。ミルクリークは
> 、
> モデルハウスのように大きい家ならよいですが、小さくなるとやはりそれに近くな
> っ
> てしまうのではないかと思っています。
>  私の、家に対する原イメージは、お恥ずかしいですが、自然の大きな木を一本丸
> ごと使って枝葉の間に作った秘密基地、なのです(笑)。

私のHPの作品の紹介の仕方が、ある意味ではうまく伝わっていないのでしょうね。

おっしゃるように、まず夢を語ることから始めましょう、これはすなわち、お二人とも「自分の家」、「自分たちだけの家」
オンリーワンを希望してみえる証拠です。
先に書きましたが、これが自分たちの生活を考え直してみるスタートだと思います。

施主さんの家を創る目的というのは本当に十人十色で、それぞれの経過や「物語」とも言うべきものが
たくさんありました。・・・だからこそ家ずくりの楽しさがあるのですが・・・
それをHPの中に全てを語り尽くすにはまだ多くの時間を必要としています。

最初、私がHPを創ってなるべく多くの方に見て欲しかったのは、家そのものの形というより 
むしろ、「その家族が創ってゆく家の形、物語、生活様式」でしょうか。

HPにある家は、表面的な形としては「和風」という括りかもしれませんが、
外観や内装、平面プランの洋風は、材料のコーディネートだけの問題ですから簡単でしょう。

その家族が創ってゆく生活から生まれる「洋風」を目指したいものですね。

>
>  すみません。調子に乗って書きすぎてしまいました。

こちらこそ、自分の世界に入りすぎていてわかりずらかったかもしれません。

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(株)すぎはら設計    杉原 寛
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              tel : 0585-22-1035
fax : 0585-22-2105
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カウント158




私の古い友人のホームページ(まちかどけんちくか)が最近ついに一日の来訪者が158人(頭数で)を達成しました。

今となってはネーミングがアクセスアップには程遠い感がありますが、1999年の2月にアップしてから地道な努力で育て上げてきた可愛い友人です。

ホームページがあるからといって営業効果を約束されているわけではありませんが、これをきっかけに仲良しになれた友人や同胞(もちろん建築主様も)多くはありませんが、大切な宝として出来てきました。

ただどこまでいっても流行の言葉で言えば「自分の中では」趣味の領域を超えることはなく、だからこそ続いているといえるのでしょう。

年相応に硬い言い方をすれば「ひとえに皆様のお陰です」。

ただホームページの効果としては一日にこの十倍の約2000カウントくらいはいかないとマイナーなページなようです。・・・・これがオチです。

読んでくださっている方には、これからも宜しくお願いします。

ツララはどうして出来るか



ツララはどうして出来るか知ってましたか?

子供の頃は学校の帰り道にツララを取ってなめてみた経験のある方は、小生と似た年代でしょうか?

あれは建物からエネルギーがダラダラ垂れ流している証拠であることを知ってましか?
何を隠そう室内の熱が屋根を抜けて屋根の上の雪を溶かして軒先まで流れ落ちてきた水分がツララとなっているのです。

今度どこかでそんな家を見つけたら、きっと暖房費が高くて断熱気密が悪いと心配してあげてください。
工務店の方は冬のうちにそんな家を見つけておいて、営業のネタにしてください。

冗談はおいてご自分の家を点検しましょう。!!

建築ブックマーク、建築ファイルに「生きたバリヤフリー」を掲載します

真宗大谷派明秀寺が昨年10月に完成いたしました。
伝統形式にこだわりの強いご当地岐阜県大垣市において、ご住職と小生の現代の寺本堂のあり方に現実的使い方や門徒様の意見を踏まえて、将来性ある形を具現化しました。

いつものように、建築家を気取ったような変な派手さを避けて、「みんなに好かれる」「媚びをうらない」デザインと耐震性や室内空気環境の快適さ、体にやさしいバリヤフリーな実質的性能を追求することに重点が置かれています。

内容を読んでみてください。

宗教と住まい・その2

住まいを儀式の場にすることについてブログを読んでくださっている皆さんはどう感じられますか?

病院での闘病生活も空しく、生前は生活の場であった和室に帰ってきて、ゆっくり寝かせてやりたい、そして住まいから天国へ送ってやりたい、という家族の思いが痛いほど理解できた今回の出来事。
それを思い起こすと、それが自然な儀式の形かな、とも思えなくもないのです。

儀式というものについても改めて考え直させてくれました。
故人を惜しむ気持ちにケジメをつけたいという人間としてあるべき姿のスタートを公共施設ではなく生まれ育った住まいの中で、ひとつの決まった行動パターンによって区切りを付けるのです。
宗教と言うより人間の知恵でもあるのです。

姿形は亡くなっても、考え方や意志は家庭の構成員の気持ちの中にも生き続けており、時間が経過してもそのことを振り返るには、葬儀は住まいで行うのが良いのかも知れないと考えてしまっているこの頃です。

ただ、そのことのみを目的とした住まい創りには、少々抵抗感がありますが。

少なくとも、亡くなっても自分の中に生きている肉親を忘れてしまうような、恣意性に偏った設計はしたくないものです。