・・・・・返信メール引用させていただきます
>
> 大変丁寧なご返事を頂きまして、ありがとうございます。
こちらこそありがとうございました。
> 正直なところ、株式会社であられることや、大きなコンペで賞をお取りになって
> いらっしゃることなど、私共がいきなりメールをしてお返事をくださいとお願いし
> て
> 良いものか不安でした。ですからお返事、大変嬉しかったです。
実は株式会社とはいっても 吹けば飛ぶよな会社ですし、コンペの応募も趣味の傾向が強いです。
> ホームページは、隅々まで拝見いたしました。
ありがとうございます、隅々までなんてちょっと恥ずかしいですね。
文法的におかしなところがたくさんあったのではないですか。
ただ自慢なのは、プロの方にお願いせず、格好にこだわらずに自分で自分自身のことばで作ったことです。
> 実は、契約して決まったと思っていた土地が、昨日、売主側の事情で一晩のうち
> に
> いわゆるドタキャンになってしまいました。私共もショックでしたが、今は気をと
> りなおし、
> また一からやりなおしだと気持ちを引き締めています。
> このようなわけで、先日は、後々具体的なお話や質問をさせていただけると思っ
> て
> メールを出させていただいたのですが、今の私たちにはまだ夢しかありません(笑
> )。
それは残念でした。
しかし建てたい家のイメージを固めつつ、そのイメージに合う土地を探してゆくほうが、より理想に近くなるでしょう。
土地が先に与えられていると一定の制約に縛られざるをえないことがあります。
> ホームページを拝見しますと、和風の設計例がたくさん紹介されていますね。
> 私(夫)のほうは、和風洋風あまりこだわりがないのですが、妻は洋風建築をか
> なり
> 気に入っています。それも、東急ホームという会社がやっている「ミルクリーク」
> とい
> うシリーズのデザインが大のお気に入りのようです。
> 私共は以前は埼玉県に住んでおりましたが、各務原に来てから、巷に数多く存在
> する
> 凝った作りの洋風建築に驚いています。しかしそのほとんどは、洋風といってもど
> こ
> かしら和洋折衷で、「ミルクリーク」のように、アメリカの風まで感じさせる洋風
> 建築は
> あまり多くないなあと感じます。
> 妻の希望をかなえるとしたら、かなり雰囲気にこだわった洋風にせねばならない
> と
> 思うのですが、杉原設計さんとしては、どのように思われますでしょうか。
逆に質問したいのですが、いわゆる「和風」と「洋風」の分岐点はどのあたりなのでしょう。
心配するのは、かなり表面的な部分で和風、洋風を決めておられないでしょうか?
住宅というのは、雰囲気を楽しみながら創ることももちろん大切なことですが、
自分たち家族が生活してゆく上で、どんな家が楽しいか、
時間軸で、10年先、20年先の家族の状態を想像したり、家の中での自分たちの動きを想像してみて下さい。
目に映る形、外観や内装というのは、どのようにでもなると言っても過言ではありません。
また、モデルハウスを見て回っている方は、自分たちの理想とする生活を目の前にある家(モデルハウス)に
合わせようとしまわれる傾向があることです。
何も自分たちの将来を、今、目の前にあるモデルハウスの造りにあわせてあげる必要はないのです、
それこそメーカーのコマーシャルの思うツボですし、実際もっとプランには自由度があります。
>
> ミルクリークが気に入っているのならばそれを建てればよいのでしょうが、実は
> 私(夫)としては、外断熱に大いに合理性を感じています。また、家の外よりも中
> に
> 夢を多くもっていまして、ありきたりの設計ではどうも満足できないのです。中で
> も、
> もっともそうしたくないと思う間取りが、中央に階段があって、それを2階に上が
> ると
> 階段から放射状に子供たちの各部屋がある、というような家です。ミルクリークは
> 、
> モデルハウスのように大きい家ならよいですが、小さくなるとやはりそれに近くな
> っ
> てしまうのではないかと思っています。
> 私の、家に対する原イメージは、お恥ずかしいですが、自然の大きな木を一本丸
> ごと使って枝葉の間に作った秘密基地、なのです(笑)。
私のHPの作品の紹介の仕方が、ある意味ではうまく伝わっていないのでしょうね。
おっしゃるように、まず夢を語ることから始めましょう、これはすなわち、お二人とも「自分の家」、「自分たちだけの家」
オンリーワンを希望してみえる証拠です。
先に書きましたが、これが自分たちの生活を考え直してみるスタートだと思います。
施主さんの家を創る目的というのは本当に十人十色で、それぞれの経過や「物語」とも言うべきものが
たくさんありました。・・・だからこそ家ずくりの楽しさがあるのですが・・・
それをHPの中に全てを語り尽くすにはまだ多くの時間を必要としています。
最初、私がHPを創ってなるべく多くの方に見て欲しかったのは、家そのものの形というより
むしろ、「その家族が創ってゆく家の形、物語、生活様式」でしょうか。
HPにある家は、表面的な形としては「和風」という括りかもしれませんが、
外観や内装、平面プランの洋風は、材料のコーディネートだけの問題ですから簡単でしょう。
その家族が創ってゆく生活から生まれる「洋風」を目指したいものですね。
>
> すみません。調子に乗って書きすぎてしまいました。
こちらこそ、自分の世界に入りすぎていてわかりずらかったかもしれません。
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(株)すぎはら設計 杉原 寛
arhiro@grn.mmtr.or,jp
http://www.grn.mmtr.or.jp/~arhiro
岐阜県揖斐郡揖斐川町脛永908番地の1
tel : 0585-22-1035
fax : 0585-22-2105
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