契約といっても、建築主と建設会社の契約と建築主と設計事務所との契約では大きな差があります。
建設会社とは「請負契約」、設計事務所とは「委任契約」を結びます。
「請負」には完全に実行するという責任の重さが最上級といえます、「委任」とは建築主の代理を務めるという責任に重点が置かれています。
請負契約については、残念ながら、この契約の意味合いを理解しているのかどうかは定かではありませんが、最近のある事件では、完全にこれを裏切った行為を建設会社がしているということです。
法的にはかなりの拘束力があり引渡までの工事の完全遂行のみならず、さらに住宅新法にも規定がありますように雨漏りや構造欠陥については、引渡日より10年間の保証義務もあります。
設計事務所との委任契約は、建築主の代理という形をとっていますので、中間の立場で専門家としての経験を土台に、重大な請負契約を遂行する建設会社の道筋が外れないように監修するわけです。
ここで強調しておきますが、かの「姉歯」さんは建築主と委任契約など結んではおりません、建設会社の下請けとして都合の良い計算書を偽造してしまったのです。
同じ職域の人間として恥ずかしいお話しですが、区別してください。