本日は某建設会社と施主様との契約の日でした。
想像以上にあっさりと契約正本に署名とお互いの印鑑をつくという短時間の作業ですが、この日を迎えるためには、実は設計者は知られざるかなりの知力を使います。
ご存じない方が多いでしょうね、なにも建物の性能を確保したりデザインを工夫したりの研究者実務者であるだけでは、とても一人前の設計者とは言えないのです。
契約は建物にコストというエンジンを取付て命を与える作業です。
設計図が描けるのは当然で、どれだけすばらしい設計でも現実の建物の形を創り上げることが出来なければ、やはり絵かきさんのそしりを受けるだけです。
意外と知られていないようですが、その絵に命を与えるには、建設会社それぞれが違ったコストの感覚をも考慮に入れて、内容をチュンアップしてあげるのも小生の仕事です。