C値とは、建物の延べ床面積に対する隙間面積の割合を表す数値で、床面積1㎡あたりに何センチの隙間があるかを示しています。
この値が小さいほど気密性が高い事を意味するのです。
何を今更言われなくとも知っているよ、なんてのたまう専門家、否、いえずくりオタクが存在しかねないほどのHPの普及ぶりです。
ただし、隙間が無くて人間は生きていられるのと、真剣に考えすぎてしまい、挙げ句の果てに気密度の高い住宅は息が詰まるから悪い、とレッテルを貼ってしまい笑えない冗談になってしまっている雰囲気の方もいらっしゃいました。
すみません、C値の低さを競争ばかりしていて、正確な意味も伝え忘れている業界も良くなかったのでしょう。
そんな論争も一時期より冷めてきたように感じてきたからこそ、本当の意味を理解してもらわないといけないと考えます。
(財)建築環境・省エネルギー機構が提唱している『自立循環型住宅』はそれまでの論争を飲み込んだように寛大な表現で気密をとらえています。
小生はこれが本当のあり方で、目標とする焦点ではないかと考えています。
それは『自立循環型住宅』を、特殊な技術や未完成の技術を用いることなく一般的に入手できる手法・技術の組み合わせで、住宅の生活時のエネルギー消費を50%削減することを目指すものとしており、「自立循環型住宅の定義」「設計プロセス」「外皮設計技術」「自然エネルギー活用技術」「省エネルギー設備計画技術」「省エネ効果の定量予測」というポイントの絞り方にしており、気密度の数値目標は道具のひとつととらえているようです。