有名な建築家の書かれた本を読んでいると、「空間の文脈を読む」とか「空間を締める」なんて言葉が出てきます。
空間に文脈なんてあるもんか、空間を締めるなんて手でつかめるわけ無いよ、と思ってしまいます。
有名な方は特殊な言葉を使って周囲をはぐらかす手をよくご存じなものです。
ただ「空間が締まる」という言葉は意味が直接的で理解できる気が以前よりしています。
有名な建築家の美術館や教会の落ち着きや荘厳な雰囲気に出会うとやはりさすがだなと感心させられることは誰でも有るでしょう。
ごく最近では、金沢にある妹島和世の美術館を見に行ったときは、そのアイデアとシンプルで分かりやすい空間構成に「締まっているな」と感じました。
最近、竣工した明秀寺の外陣、内陣は照明の作り方で空間を締めてもらってます。