デザイン寛的・その4



建築はデザインだけでは語れないし、多くの機能も満たされないような建物は朽ちてゆくものと思います。
世の中の建築を目指す学生さんたちも(実は小生も)デザインというか魅力有る空間を作ることに憧れて、食べていけないのは建築設計を専業としている誰もが思っているし悩んでいることだと露知らずにこの世界に飛び込んでしまいました。
若さ故かも知れませんが・・・

ところが、この年齢になってつくづく思うのは、昨日ご紹介しました杉原千畝の人道的行動が忘れ去られた頃に認められたように、デザインを語れないのは道具を持たない大工さんのように悲しい後悔の残る建築家になってしまうのだろうなということです。

毎日の仕事を通じて自問自答を繰り返し、他の建築家の空間づくりを脇見しながら、淡々と図面を描き続け継続することが、何かの答えにたどり着くのだろうと決め込んでいます。

大学受験の頃教えてもらった「継続は力なり」ということばは、こんな小生の実に救い、かつ逃げ場所になっています。

ホームページタイトルの「まちかどけんちくか」の意味も時代をリードするような建築家には成りきれない切なさを感じられていいでしょ!

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