てんでもうかりまへんわ、響きの大きさ

以前もご紹介しましたが、普段が四角四面の世界に住んでいるせいか、吉本芸人のお笑いテイストが大好きです。かのHGハードゲイが住谷正樹という吉本芸人であることはご存じでしたか?

彼のとっておしもないアクの強い笑いに我が家の娘などは大うけです。
気分の暗さを吹っ飛ばす力が潜んでいるのは事実で、毎日堅い授業に几帳面なノートをとっている娘の気持ちを考えるといじましく分かってしまいます。

そして彼のようなとびっきりブレークスルーしてしまうエネルギーで、大阪人の口から出る「てんでもうかりまへんわー」と笑い飛ばす言葉にもまた本当に勇気づけられます。
残念ながら、これに匹敵する岐阜弁はみつかりません。というか岐阜人は堅実で真面目すぎて考えも及ばない領域の感覚で、そんなニュアンスの生まれようのない地方性だと、岐阜人の小生は確信してしまいます。

はっきり言って、設計監理という職域はお金にはなりません。というよりお金にしようとする人には向かないでしょう、そしてお金そのものに価値観をもっていらっしゃる方には絶対この世界には入らないようにいつも忠告しています。
裏を返すと、百歩ゆずってもお金よりものずくりの生き甲斐を優先してとってしまうような人間でないと仕事を依頼した方がきっと迷惑をこうむることになるだろうということは明白です。

この世界を30年以上見せつけられてきて、間違ってお金儲けにこの世界に来た人にはお気の毒でなりません。
そんな人に「もうかりまへんわー」なんて笑い飛ばしながら、赤字と分かっている仕事に立ち向かってゆくエネルギーは出てくるのでしょうか?

この「誘われる平屋」と題した住宅の底抜けに明るい建築主のさんに教わったエネルギーの出し方です。

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