以前、自立環境型住宅にて紹介をさせて頂いたことに関連性のあるお話しです。
構造の耐震性という観点からは、建物の平面形が整形であることを重要視していますが、夏の涼しい風を取り込むには、長方形のような平面的に安定したプランというだけではなく、ある程度の凸凹を取り入れることを考えに入れなければなりません。
古くは「曲がり屋」などはよく知られた工夫ですが、たとえば東面にウイング状の壁を取り付けたり、片開きの窓を風の向きを考慮しつつ配置したりといった具合です。
また、古くより専門家の研究対象ととなってきた分野なのですが、残念なことにスポットライトの当たることもなかったようです。
小生も関連図書を探してみたのですが、見あたらなかった時期が永く続きました。
「風を感じるオール電化」では、これらの工夫は耐震性を阻害するほどのことはなく取り入れることが出来ています。
工事費のかからない、何でもない簡単な工夫からはじめることが本来の省エネ対策ではないかと思います。