毎年、ここのところ台風の性質が変わりつつあるのを感じているのは小生だけではないでしょう。
台風が強大化しており、例年のごとく大きな被害を国土にもたらしていきます。
地球の温暖化により海水の対流や空気の対流が激しくなった自明の理だと科学者は説明してくれますが、指をくわえてみていても仕方がありません。
屋根の材料には瓦を、というのがこの地方(岐阜県)ではひとつのステイタスになっています。
確かに古来より瓦屋根は日本の原風景には欠かせないものの一つですが、この気象の変化を目の当たりにすると、考え直してみないといけないのでは無いでしょうか。
耐震性を高めるのに建物の重心を低くするという方法があります。
また風圧を受けた際に飛散の可能性を低くする必要があります。
省エネルギーの観点からも屋根に当たる太陽光を跳ね返す必要もあります。
これらを満足させるために、フッ素樹脂鋼板の加工品を使用するという判断も取り入れるようにしています。
今年7月に完成したこの住宅はそんな思いを込めて金属板(フッ素樹脂鋼板)の屋根としました。