ハレとケ

ハレとケという言葉をお聞きになったことはありますか。
単純明快に言ってしまうと、日常と非日常でしょうか。
毎日繰り返されるお勤めがケ、たまの旅行がハレ、でしょうか。
人間はケの繰り返しのなかにハレの日があると気分も晴れて活力を取り戻す動物ですね。
もっとも、毎日がハレの人種も最近はいるようですが、このあたりは余談になりそうなので遠慮します。

プライベートな時間を過ごす空間も人間には不可欠です。
家族という集団自体がプライベートな単位と考えて、やたらオープンな空間を作ってしまう設計者もいますが、何か精神衛生上よろしくないように思います。

住まいは気まぐれに、しかも気分転換で作ってしまうものでもないと思いますし、やっぱり室内の通風も環境衛生上不可欠という側面もありますが、
「住まい手側で自由に空間を区切ってしまいましょう」なんて格好のいいことをいっても、それは設計者のマスターベーションの象徴的言葉で、住まい手としてはある程度はプライベートな区切を用意しておいて欲しいようです。

ハレとケがたとえば一ヶ月単位でやってくる家族があるとすれば、プライベートな空間は一日単位でやってくるハレとケを区切ってやるスペースでしょう。
それは家族のひとりひとりのプライベートな時間も持てるように・・・・

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です