ある日の現場打ちあわせでの出来事をご紹介します。
木造の現場では木材の端材が「ゴミ」として出ることがあります、これは当然のことですが偶然を生み出すこともあるのです。
木材は不純物を含んでいないので、暖炉やたき火の焚き物には最適です。
建て方の後に残った端材がゲートボール練習場へ冬の暖をとる燃料として嫁入りしてゆきました。
近所の方が暖炉の焚き物に持ってゆかれたこともありました。
子供にはヒノキの香りは敏感に解るのでしょう。(大人でも解りますが、純粋に喜んでくれます)
建築主のお子様が、建て方の終わった現場でアチコチの柱の香りを嗅ぎ、「いいにおいがする」と何回も教えてくれます。
小生の経験でも、冬の現場で大工さんが始めたたき火の燃える臭いも郷愁があって忘れがたいものがありました。
環境にやさしくと現場での残材を出さないことを奨励していますが、思いもかけない副産物が生まれ、いろいろなリサイクルがされています。
法令で金縛りになるリサイクルではなく、昔あったようなやさしいリサイクルが出来てゆくもの木造の現場で教えてくれる気がします。