デザイン・寛的・その3



建築設計の専門家の作品や仕事は、デザイン性が強いというのが一般的印象ではないでしょうか、たとえば「変わったデザイン」という言葉でひとくくりになっているようにも普段から感じています。

「変わった」という言葉は、そう発したことで自分には関係のない分野であることを伝えたい意味も含まれているのでしょうが、生業としているものにとっては、その程度の守備範囲では設計事務所経営者の生活は成り立ちません。
(なんかいきなり現実的なことばが出てしまいましたね)

いつも「デザインには理由をつける」という作業をすることにしています。
感覚に頼ってゆく部分は、もちろんありますが、理由を探すことによって中身のある設計に変身してゆくことになるでしょう。

つまり、まずデザインありきとスタートしますが、その形を創る理由、根拠、そしてデザインの意味も拡大解釈を試みたりと、考えを展開してゆくことが必要と思います。

理屈っぽいかもしれませんが、自分なりの新しい発想は、そんな苦し紛れの中から生まれてゆくものだと信じています。
デザインのスタートは感性と苦かもしれません。

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