エアバリヤーの考え方については以前紹介しましたよね。
この考え方を知る前は、南雄三さんの本をしきりに読んでいました。
断熱・気密・換気についての解釈を丁寧に解りやすく書かれていますので、興味のある方は是非読んでみてください。
もし、あなたが住宅の設計者であろうとなかろうと読みやすくて参考になること請け合いです。
エアバリヤー(気密)に関する考え方を知るには、英語を読めなければ学問的には100パーセント理解できないという、日本での専門書は稀薄な状態のようです。
これについては、断熱・気密・換気の関係を理解されてからですとより理解がすすみますが・・・
ただ、この点は誰でも理解できると思うのです。
極端な例ですが、窓を開ければ空気が外部へ逃げますよね、同時に室内が冷房をかけてあれば冷気も逃げるのは当然です。
冷房をかける季節に窓を開放する人はいないでしょうが、部屋を密閉したとしても、壁や屋根、窓そのものの断熱性能をどれだけ上げても、漏れてゆく空気が運ぶ熱ロスが格段に大きく、これをコントロールできなければ省エネルギーは出来にくいのです。
この点の解りやすい例としては、鉄筋コンクリートのマンションにお住まいの方は、最上階でない限り結構エアコンの効きがよくありませんか。
断熱が良いのではなく、部屋を囲んでいるのが密度の高いコンクリートですから気密が良くて効きがいいと言えるようです。
小生としても、このあたりの勉強を進めてもっと解りやすい説明を書き加えてゆきたいと考えています。