エアバリヤーって何?

エアバリヤーという言葉は聞くことが少なくても、高気密という言葉は聞かれることが多くなったのでは無いでしょうか?
新聞紙上でも、Q値、C値なんてのもよく報じられていますが、建築主さんによっては謎かけのように訊ねてこられる方もいらっしゃいます。
これらの値は住宅の熱性能を数値で解りやすくしたものですが、解りやすそうで実感しずらいものでもあります。

昔から風通しの良い家がいいなどと言われますが、この風は自然の力で勝手に入ってくる風のことなのです。
風は空気の動きですから、囲まれた住まいという空間に居る人間には体感的に涼しい思いをさせてくれます。

ところが一歩踏み込んで考えてみると、空気は同時に水蒸気や熱を運んでゆき、これがエネルギーロスに繋がってゆくことになるということです、すなわち、逆にそこの部分を神経質に検討しコントロールできれば、省エネ効果が高いということです。
このコントロールをするのにエアバリヤー(気密)という性能が必要になります。
外断熱とか軸間断熱とかいって工法を競い、住宅全体を断熱材で包み込むことに努力するよりも、その中を行き来する空気そのもの動きを見つめた方が効果的なようです。

読んで頂いている人によっては、すべて当たり前のことばかり書いているようで何を寝ぼけているの?と言われそうですが、こんな簡単な話に日本の住まいは何年も無関心というか、不器用で大雑把でいたようにも思います。

室内の空気を管理コントロールするということは、エアバリヤーが前提となります。
小生はこれに現在注目しています。

このあたりが解ってくると、たとえば微量の換気能力の換気扇を幾つも付けてあることに嫌悪感をいだく建築関係者もいらっしゃいますが、その建築業者さんにこそ嫌悪感をいだいてしまいます。

これに限らず、ちょっとでもマニアックに関心を強くもっていたほうが建築主さん自信も最終的に得をするのも事実です。

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