一般的には、建築の設計事務所と聞くだけで個性あるデザインを提案してくれるんだろうな、と期待してくれる建築主さんが多いのではないでしょうか。
阪神の震災から以後は法令関係も大きく変わって、耐震性能などの建築の機能面も重視されることが多くなったこともあり、設計事務所の付加価値能力も高めざるをえなくなりました。
役所発注の大物件だけにとどまらず、個人レベルの建築主さんも幅の広い能力に期待をされるのではないでしょうか。
(幅広の能力があるかどうかは別にして、現にそんな建築主の皆様にお世話になっています。)
惜しいといつも感じてしまうのは、種々の条件を整理して噛み砕き、その設計者なりのデザインとして結晶されてないと感じてしまう建物に遭遇したときです。
(こちらも個性を理解できるだけの能力がないのかもしれませんが)
型通りの機能という条件に押しつぶされて個性を主張出来ていないということが、誰が見ても解ってしまうと気の毒な思いもします。
小生の文章の筋が抽象的専門的で理解できないと思ってみえる方には失礼します。
与えられるひとつひとつのチャンスに建築設計屋の個性を発揮できれば、それこそが他のどんな営業努力よりも力強い生き延びる道だと信じています。
そしてまた、どの案件もそんな思いを底流の脈々と流しながらの建築主さんとのコミュニケーションが設計の手法の一つといってもいいのでしょう。
今日は堅めのひろしです。