湿度という言葉は小学校の授業でも出てきていますので、多くのかたがその悪者ぶりだけはご存じなんでしょうね。
暑さ、寒さのように言葉の意味がはっきりしないせいでしょうか、明るいイメージで受け止めてもらっておらず、住まいにおけるその正体もまるでベールに包まれているようです。
ところが、湿度は裏の世界を握る政治家のように、暑さ寒さを左右すると同時に人間の健康や住まいの健康まで握ってしまってます。
その神髄は、「空気中に水分がどれだけ含まれているか」ということが室内環境や人体、建物にどんな影響を及ぼしてゆくかを整理すれば理解できることばかりです。
温度と湿度を相対的に把握すると、暑さ寒さや結露の対策が浮かび上がってきます。
最近聞くことが多い調湿建材というのも、湿度のコントロールを加湿器のような機械に頼ることなく、壁や天井にその機能を付加して、省エネルギー、結露の抑制、カビやダニの抑制、過乾燥の抑制をしてしまおうということです。
「そんなものは昔からあるものを使っておけば心配ないんじゃ、売らんがための建材屋の策略じゃ」という声が聞こえてきそうですが、よ~~~く考えてみよう、じゃないですか、この時代背景においては笑っていられない現実があるんです。
湿度というものを昔の学校時代の教科書を出してきて勉強してみてください。これこそ昔も今も同じです。
余韻を残して今日はここまで。