小生と同じ名前の「ひろし」、彼の自虐ネタのなかに「身の回りからものを無くしたら生活が出来なくなりました」というのをご存じですか?
設計屋の場合は、仕事場の自分の身の回りに常に資料で埋まってないと図面製作が進まないし、建築主さんとの打合せも理解が進まないので仕方がないのですが、とはいうものの身の回りがゴチャゴチャしていると落ち着かないというか、日曜日などは事務所の応接室を片付けて机の上をパソコン1、2台のみにして自分の仕事に集中したりしています。それが妙にリラックスした気分になりきれてます。
ものの整理を定期的にするという行為は、座禅を組んで自分を振り返るというか頭の中を整理する効果があるように思います。
小生も学生時代は4.5帖のなかで充分生活できたし、それなりに楽しかったのですから、部屋や家が広いからといってそれが生活の充実に繋がるとは到底思えません。
いわゆる「収納」という現代人に与えられた宿命のような作業を考えるに当たり、そんな視点から眺めてみると、既存の住まいにあるものの移転のみに気を取られて、闇雲に収納スペースを増やすことは考えずともいいように思えます。
ひろしも「彼女に物のない生活がしたいわ」と言われてものを無くしてみたのでしょ?
そこで初めて生活が出来ないのに気がついたのです、そうです、ひとつの発見をしてしまったのですよね。
ものを無くすとか整理するとは、やはり新しい生活空間への脱皮なんですよ!!